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畠山永(経営・4年)

今回は、畠山永選手(経営・4年)のブログです。スタミナが持ち味の畠山選手。6月に行われた函館ハーフマラソンでも持ち味のスタミナを生かし、粘り強い走りを見せてくれました。
今年度がラストイヤーとなる畠山選手の活躍から目が離せません!

こんにちは。経営学部経営学科4年の畠山永(はたけやま・えい)です。
立教大学駅伝部の一員として、陸上競技を続けることができるのも、あと半年ほどとなってしまいました。終わりが近づくにつれて、やっぱり少しばかり寂しさも感じます。
「大学ラストイヤー」という言葉の通り、何もかもが“最後”の年。悔いのないように、最後の最後まで自分らしく、精一杯走り抜けていきます。

さて、今回のブログでは、僕が当時高校3年生の夏に経験した「居候合宿」について書こうと思います。少し変わった名前ですが、僕にとってこの合宿は、人生の中でも特に大きな学びを得られた、とても貴重な経験でした。
今年度でブログの執筆もラストになります。“最後”にふさわしい熱のこもった内容になったと思うので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです!

まず「居候合宿」って何?と疑問に思った方もいるかもしれません。簡単に言うと、合宿先の宿に居候して、仕事をしながら練習を行うスタイルの合宿です。
僕が居候させてもらった宿は、群馬県・嬬恋村にある「バラギ高原ロッジ」という宿。そこに3週間ほど滞在しながら、練習と並行して宿のお手伝いをさせてもらいました。仕事内容はというと、主に雑務が中心。宿の掃除、食器洗い、ご飯の準備や配膳など。その他にも仕事はたくさんです。言ってしまえば、ほぼアルバイトのようなもの。いや、アルバイトですね。
始めたばかりの頃は、正直とても大変でした。「何をすればいいのか?」「次は何をするべき?」「周りはどう動いてる?」そんなことを常に考えながら、慣れない環境で必死に動いていたのを覚えています。でも、その苦労の中には、たくさんの気づきと学びがありました。長くなりそうですが綴らせてください。

1.視野が広がった
1つ目に、視野が格段に広がったことです。周りをよく視るようになりました。
最初は自分の作業をこなすだけで精一杯でしたが、日が経つにつれて仕事も少しずつ慣れてくるのです。すると、余裕も生まれてきます。その結果、「今この場で必要なこと」や「誰が困っているか」に気づけるようになっていきました。そうすると、言われなくても自然と体が動くようになっていました。それと同時に協調性も培われたと実感しています。これは単なる仕事のスキルや個人の能力ではなく、周囲への気配りや思いやりのような、人としての土台に近いものだと思います。自分の仕事が終わればそれで完了ではなく、手助けに徹したり、誰かのために動ける人になれた―そんな手応えを感じたのも、この居候合宿のおかげでした。

2.裏方の大切さと、ありがたみ
 2つ目に、「裏方」の存在の大きさです。
これまで僕たち選手は、合宿でも遠征でも、当たり前のように競技に集中できる環境を与えてもらっていました。でも、その“当たり前”を陰でサポートしてくれている人たちが、たくさんいたんですよね。普段の自分では、その「支え」に気づいていませんでした。居候合宿で自分が“裏方”の立場になったとき、ようやくその重みと大変さに気づきました。
 実際に「裏方」という立場に身を置き仕事をすると、そこでしか学べないことや気づきがたくさんありました。例えば、当たり前のようにご飯を食べることができているのも、その裏側ではたくさんの人が動いているということ。食事ひとつとっても、準備・調理・片付けにかなりの手間と時間がかかっています。居候合宿を通して、そんな“裏方の大切さ”を身に染みて感じることができました。
宿の方々はもちろん、僕たち選手を日々支えてくれているマネージャーの存在、マッサージしてくださる治療院の先生方。こんなに身近にもたくさんの「支え」があって成り立っています。水分の準備やタイム計測、移動手段の手配、車の運転…。練習面からそれ以外の準備等々、たくさんの裏方さんが動いてくれているのです。
少し話はそれますが先日、函館ハーフマラソンに出場させていただきました。大学に入って初めての遠征でした。飛行機のチケットやタクシーの手配、宿主さんとのやりとり、細かいスケジュール管理まで、ほとんど全てにおいてマネージャーや監督が整えてくださっていました。そのおかげで、自分たちも大会に集中できました。
マネージャーや監督がいるからこそ、チームとしても成り立ち、自分たちも競技に取り組めていると思います。
「支えがあるから、自分が走れている」
当たり前のように受け取っていた環境は、たくさんの「支え」の上に成り立っていたんだと、心から実感しました。これを書いていても、改めて感じ取れるものがあります。もう一度、全ての裏方の皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。
「本当に、ありがとうございます。」

少々長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。退屈せずに読んでもらえていたら嬉しいです。
この居候合宿は僕にとって、競技以外の学びが、ぎゅっ!と詰まった時間でした。
・視野を広げること
・協力し合うことの大切さ
・人の立場に立って考えること
・そして“支え”への感謝
この経験が、今の僕を形づくっているといっても過言ではありません。
残された大学生活、そして競技人生の中で、「支えがあるからこそ、自分は走れている」
という気持ちを胸に、感謝と恩返しの気持ちで走り続けたいと思います!
最後になりますが、これからも立教大学の応援のほど、よろしくお願いいたします。

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